外科

外科診療は、消化器外科・総合診療科・乳腺内分泌外科の常勤医師4名で行っています。消化器内科とともにしっかりと診断を行った後、治療の選択や不安に対する相談には時間をかけて説明しています。
現在、麻酔科が非常勤のため緊急手術に対応でないため、定期手術を中心に治療を行っています。

消化器外科

一般消化器外科では、基本的に治療ガイドラインに基づき、良性疾患を中心に手術を行っています。

鼠径(そけい)ヘルニア・脱腸

左右の鼠径部が膨れる病気です。腹壁の筋肉の隙間から内蔵が脱出するのが原因です。治療は手術で隙間をメッシュと呼ばれる合成繊維シートでふさぎます。多くの患者さまには、手術当日入院、翌日退院の2日間で治療を行っています。

痔核、肛門周囲膿瘍・痔瘻、裂孔

肛門の病気です。痔核は肛門周囲の血管が破れ、出血や疼痛をきたします。肛門周囲膿瘍・痔瘻は肛門周囲の感染から、腫脹や疼痛をきたします。裂孔は肛門粘膜が破れ、排便困難や疼痛をきたします。
治療は大腸肛門の専門医が病状に合わせ、保存的治療、硬化療法(ジオン注)、根治手術から適切な治療法を選択します。

中心静脈ポート造設

摂食困難な患者さまで、胃瘻造設が困難な場合は、心臓に近い血管に点滴を挿入する中心静脈ポート造設を行っています。局所麻酔で比較的短時間で手術可能です。
その他の疾患に関しては、患者さまやご家族と相談し、適切な治療を選択します。当院での治療、他院への紹介のどちらも可能です。

また、当院は神戸大学の関連施設であり、神戸大学で行った手術後の経過観察や術後化学療法を行うこともできます。お気軽に受診、ご相談下さい。
また当院は、厳重な個人情報管理の元で、日本外科学会のNational Clinical Database(NCD)事業に参加しています。
NCDは、様々な疾患・治療・手術に関する日本全国の医療情報を収集しているデータベースを運用する団体です。学会や学術団体と連携・協力し、収集したデータの適切な維持管理運用を行っています。集められたデータは、国内の研究に用いられ医療水準の評価及び臨床研究の支援などに役立てられています。そうした活動を通して「医療の質の向上」と「適正な医療水準の維持」に寄与することで、皆様に「最善の治療を提供する」ことがNCDの使命です(NCDのホームページより抜粋)。
ご理解をお願いいたします。

総合診療科

総合診療科では、特定の臓器や専門分野に限定せず、幅広い疾患を診断・治療・管理しています。
外来では、外傷に対する外科的治療を中心に、さまざまな症状に対して総合的な診療を行っています。
入院では、重症患者の集中治療を中心に診療を行っています。

乳腺内分泌外科

乳腺内分泌外科では、乳腺の疾患に対して、診断・治療を行います。

良性疾患

乳腺症、繊維腺腫、のう胞などがあり治療の対象にならないことが多いです。

悪性疾患

乳癌は日本人女性のがんの罹患率第一位の疾患であり、今や10人に1人が罹患するまで増加しています。
当科では早期乳癌・進行乳癌・再発(転移性)乳癌等の診断・治療を行います。
治療は外科的治療・内分泌治療・化学療法・分子標的治療・免疫学的治療など集学的治療を考慮して行います。
患者さまと十分ご相談のうえ診療に当たらせていただきます。

医師紹介

医師名役職資格・所属学会
喜多 泰文名誉院長医学博士
日本消化器内視鏡学会指導医
日本外科学会専門医
日本消化器外科学会 認定医
大林 康二診療部長
外科・総合診療科部長
地域医療連携室長
日本外科学会専門医
日本消化器外科学会 認定医
一井 重利乳腺内分泌外科部長医学博士
日本外科学会専門医、指導医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本乳癌学会認定医
日本がん治療認定医機構認定医/暫定教育医
日本消化器外科学会 認定医
検診マンモグラフィ読影認定医
佐古 辰夫外科・緩和ケア医学博士
日本外科学会専門医
日本消化器外科学会認定医
川﨑 健太郎外科医長医学博士
日本外科学会 専門医・指導医
日本消化器外科学会 専門医・指導医
消化器がん外科治療認定医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本内視鏡外科学会 技術認定医
daVinci console surgeon
日本癌治療認定医機構 暫定教育医・認定医
日本大腸肛門病学会 専門医・指導医
ALTA四段階注射法講習会修了
日本乳癌学会認定医
日本医師会認定産業医