主な業務は検体検査、生理検査、病理検査です。併設する健康管理センターにて人間ドックの業務も行っています。至急項目30分報告目標に、信頼性のあるデータを迅速にご報告できるように努力をしています。24時間当直体制を導入し緊急診療に対応しています。
院内検査実施項目 一覧はこちら
血液を検査することにより、白血球・赤血球・血小板などの数や、白血球の種類を調べたりして、貧血や炎症あるいは白血病がないかどうかがわかります。
また、血液中の凝固因子を測定し血液が固まりやすいかどうかを検査しています。
尿や便などを材料にして検査する部門です。便を使って消化管からの出血がないかや寄生虫がいないか検査をしています。出血があれば大腸がんなどの詳しい検査をしています。尿を使って糖尿病や腎臓や膀胱の状態などの検査もしています。
血液中の各種酵素や脂質、糖などを測定する検査です。これらを測定することにより肝臓や腎臓などの状態がわかります。
肝炎ウィルスや梅毒などの感染症を調べる検査や、癌などを発見するための腫瘍マーカーという検査をしています。
A型、B型、Rh式などの血液型の他に、輸血する場合に副作用が出ないかなどを検査します。
至急の検査結果(血液検査・生化学検査)が出るまで検体提出後、約30分かかります。採血してから血液を凝固させて遠心分離し、分析機で測定します。採血室が混雑したり、至急の検査が集中すると結果が遅れることもあります。また検査項目によっては当日中に結果が出ない場合もありますので、ご理解いただきますようお願いいたします。
患者様から直接生理的情報を測定記録する検査です。患者様のご協力により検査が行えます。痛み、苦痛を伴わない検査がほとんどです。一部予約制の検査もありますが、当日検査が可能です。
心臓が動く時に繰り返し発生する電気変化を記録するものです。両手両足胸部に12個電極を貼り付け検査します。不整脈、心筋梗塞などの冠動脈疾患、心肥大、心拡大などがわかります。その他詳しい心電図検査に、トレッドミル負荷試験、マスター2段階試験を行っています。運動負荷を加え心電図を記録する事で、安静時には認めないような潜在性の心臓の病気を発見できる場合があります。ホルター心電図は24時間の心電図を記録し、不整脈が1日にどのくらい出ているか、また虚血性心電図変化などがないかを調べます。(ホルター心電図は外してから解析に1週間程度かかります)
超音波は人体に影響がなく痛みや危険性を伴わないため、繰り返し検査をすることが出来ます。 当院では、腹部(肝胆腎膵脾など)、心臓、頚動脈、乳腺、甲状腺、下肢静脈などを検査しています。検査部位にエコーゼリーを塗布し超音波をあて、画像を描出していきます。腹部エコーのみ直前の食事は絶食で行いますが、その他には食事制限はありません。
睡眠時無呼吸症が疑われる方に行う検査です。手首に装着する小型の計測器を自宅に持ち帰ります。夜寝る前に装着して記録を始め、翌朝に外します。これを通常2夜連続でつけていただきます。3日目に持参していただき解析します。(解析には2~3日かかります)
日中に眠気をもよおしたり、朝起きても熟睡感が得られなかったりすると、交通事故や労働災害の原因になったりします。睡眠時にいびきのひどい方、肥満の方に多くみられますので、思い当たる方は一度、検査をおすすめします。
スパイロメーターという機器を使って肺活量、努力性肺活量(どのくらい一気に息を吐き出せるか) 機能的残気量(肺全体の容量)、肺拡散能(酸素と二酸化炭素の交換がうまく行われているか)を調べています。
どの高さの音がどのくらいの大きさまで聞こえているのかをオージオメーターという機器を使って片耳ずつ調べます。また必要ならチンパノメトリーという機器を使って鼓膜の弾力性なども調べています。
ABI(ankle brachial index:足関節上腕血圧比)検査は、正常では足首の血圧の方が上腕よりやや高くなっていますが、動脈の内腔に狭窄や閉塞があると足首の血圧が低くなります。このことから上腕と足首の血圧を同時に測定することで血管の狭窄の程度がわかります。比較的太い血管のつまり具合の目安となります。
PWV(pulse wave velocity:脈波伝達速度)検査は、心臓の拍動(脈波)は動脈の血管の壁が硬いほど早く伝わることから、上腕と足首の拍動(脈波)を測定することで動脈硬化の程度がわかります。比較的太い血管の硬さの指標のひとつとなります。
実際の検査はベッドに仰向けになっていただき、手足に血圧計を巻きます。通常の血圧測定と同様に、手足が締め付けられますがすぐに緩み、10分程度で終わります。
検体検査 | 生理検査 | |||
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生化学検査 | 血液検査 | ★印は予約検査です | ||
総ビリルビン | グルコース | 赤血球 | 心電図検査 | |
直接ビリルビン | CK-MB | 白血球 | 心電図(12誘導) | |
AST(GOT) | 尿素窒素 | ヘマトクリット | マスター2段階試験 | |
ALT(GPT) | クレアチニン | 血小板数 | ★トレッドミル負荷試験 | |
LDH | 尿酸 | 網状赤血球数 | ★ホルター心電図 | |
CPK | ナトリウム | ヘモグロビンA1c | ||
総蛋白 | カリウム | 赤血球沈降速度 | 超音波検査 | |
アルブミン | クロール | 血液型 | ★腹部 | |
CHE | カルシウム | 不規則抗体 | ★乳腺 | |
ZTT | リン | 凝固検査 | ★甲状腺 | |
ALP | Fe | 出血時間 | ★頚動脈 | |
LAP | TIBC | プロトロンビン時間 | ★下肢静脈 | |
γ-GTP | Ccr | 活性化部分トロンボプラスチン時間 | ★心臓 | |
総コレステロール | eGFR | フィブリノーゲン | ||
中性脂肪 | 血液ガス | D-ダイマー | 肺機能検査 | |
HDL-コレステロール | アンモニア | FDP | スパイログラフィ | |
LDL-コレステロール | トロポニンT | 一般検査 | 機能的残気量 | |
アミラーゼ | ラピチェック | 尿定性 | 肺拡散能 | |
免疫検査 | 尿沈渣 | |||
SAA | AFP | 尿アルブミン | 聴力検査 | |
CRP | CEA | 尿肺炎球菌抗原 | 標準純音聴力検査 | |
RF | CA19-9 | 胸・腹水検査 | チンパノメトリー | |
RPR定性 | PSA | 髄液検査 | ★標準語音聴力検査 | |
RPR定量 | CA125 | 関節液検査 | ||
TPHA定性 | TSH | 便検査 | 無呼吸検査 | |
TPHA定量 | FT4 | 便潜血 | ★終夜睡眠ポリグラフィ | |
HBs抗原 | BNP | ノロウィルス抗原 | ||
HCV抗体 | 血管年齢検査 | |||
その他 | ABI/PWV | |||
血清ヘリコバクターピロリ抗体 | ||||
血清プロカルシトニン | ||||
インフルエンザ | ||||
妊娠反応 |
病理検査には組織診断と細胞診とがあります。
組織診断は、胃や大腸の内視鏡検査、乳腺や甲状腺の生検で取り出された、極小さな組織や手術で切除された組織検体について、さまざまな処理を加えて顕微鏡観察標本を作成し、腫瘍の良性・悪性を見分け、病理医が診断します。
細胞診は、主に乳腺、甲状腺に穿刺し採取した細胞や子宮がん検診などの標本に、癌細胞が存在しないかを調べる検査です。
ME(Medical Engineer)科では、主要な医療機器の保守管理、中央管理を行っています。看護部と連携して、医療機器の安全使用のための講習会なども行っています。